国会「好・珍質問主意書」

本ブログは、衆参両院に提出された質問主意書と答弁書の中から、「これは」というものを、独断と偏見で選び、面白がる目的で設立しました。

「キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書」民主・長妻昭君(衆)

 少し古いですが、タイトルがパワーワードな、小泉内閣時代に民主党(当時)

長妻昭代議士が提出した質問主意書をご紹介します。

 「官僚のエリート度」を知るために、二十代と三十代の官僚のうち、部下の多い順から十人を教えてくれという、いや、面白いけど面白がる以上の意味はあるのかという、堂々の珍質問です。右紹介する。

キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書

 我が国の官僚のエリート度についてお尋ねする。お尋ねの中で、部下の人数とある場合、その部下の人数は、非常勤職員数と常勤職員数を分けてお示し願いたい。
一 すべての二〇才代の国家公務員のうち(地方等出向中も含む)、最も部下の多い国家公務員ベスト一〇人をお示し願いたい。その際には、その国家公務員の所属部署名(出向の場合は出向元と出向先)、役職名、業務内容、年齢、部下の数、部下の平均年齢、当該人物を若くしてその職に就けた理由、をお教え願いたい。
二 すべての三〇才代の国家公務員のうち(地方等出向中も含む)、最も部下の多い国家公務員ベスト一〇人をお示し願いたい。その際には、その国家公務員の所属部署名(出向の場合は出向元と出向先)、役職名、業務内容、年齢、部下の数、部下の平均年齢、当該人物を若くしてその職に就けた理由、をお教え願いたい。
三 若くして多くの部下を持つ職務に就けることに関して、弊害はないのか、政府の見解を問う。また、今後、見直しをする計画はあるのか否か。省庁ごとにお示し願いたい。
四 いわゆるキャリア官僚の職員に占める割合を省庁別にお示し願いたい。
五 先進国の官僚制度と比べて、日本の官僚のエリート度合いは強すぎるとお考えか。先進国の事例も交えてお示し願いたい。
六 いわゆるキャリア官僚の全国家公務員に占める割合を、日本、英国、米国、フランス、ドイツに関して、それぞれパーセントでお示し願いたい。

 右質問する。

あれ、この質問……「国家公務員」……?

衆議院議員長妻昭君提出キャリア官僚のエリート度に関する質問に対する答弁書

 ランキングが別表にされていますが、

防衛庁 航空自衛隊

防衛庁 航空自衛隊

防衛庁 航空自衛隊

防衛庁 陸上自衛隊

 が、ズラッと並んでしまいました。まあ、質問の意図とは明らかに異なるけど、この質問だと、こう答えざるを得ないよな、という感じですね。

 総務省というのは、旧自治省ですね。これも、「そらそうよ」感です。

 質問が珍である上に、オチまでついた好質問主意書でした。長妻代議士、いったいこの答弁を何に使用したんでしょうね。