「安倍総理が「憲政の敵」であることに関する質問主意書」無所属・小西洋之君(参)
今回は前200回国会より、Twitterで「クイズ小西」との異名をとっている無所属(参院会派は立憲民主党・民友会)、小西洋之参議院議員(千葉)による、「安倍総理が「憲政の敵」であることに関する質問主意書」なるタイトル出落ち、質問でもなんでもない質問主意書をご紹介します。
以下質問と答弁一部抜粋。
問「(安倍総理が)憲政史上最長の通算在任日数と評価されることについて、政府はどのような見解を有しているか」
答「お尋ねの「憲政史上最長の通算在任日数と評価」の意味するところが必ずしも明らかではないが」「「この間、衆議院、参議院、六回の国政選挙を通じて国民の皆様から強く背中を押していただき、一日一日、お約束した政策を実現するために努力を重ねてまいりました。その一日一日の積み重ねによって今日という日を迎えることができた」旨述べているとおりである」
問「政府は、一般に「憲政」という文言の意味をどのように理解しているか」
答「例えば、広辞苑(第七版)によれば、「憲法に基づいて行う政治」等とされていると承知している」
「(略)安倍総理こそ「憲政の敵」というべき者であって、「安倍総理の通算在任日数が憲政史上最長となった」などと評価されるべきではないと考えるが政府の見解を示されたい」
答「お尋ねの趣旨が明らかではなく、お答えすることは困難である」
答弁作成させられた人間の苦笑が目に浮かぶような、質問というより正しく罵詈雑言ですが、小西洋之議員は元郵政官僚であり、質問主意書の処理フローを理解しているはずなので、確信犯的に答えが返ってくることを前提としない、言いっぱなし質問主意書を提出しているものと考えられます。たちが悪いですね。
以前、質問主意書を次のように分類しました。
1.議員がニュースを見て思ったことを内閣へリプライする「クソリプ質問」
2.議員が「そういや、これってどれくらいあるの?」と思いついたことを内閣へ問い合わせる「豆知識型質問」
3.議員が地元で受けた陳情を内閣へたらいまわしする「陳情たらいまわし質問」
4.「UFOがきたらどうするの?」のようなネタ質問
5.意味不明質問
これに、「最初から答弁を期待しない確信犯質問」を加えたいと思います。